学びの特長
工学の基礎から応用を学びつつ、実践知に重きを置いた学びができます
主に企業出身の教員による実践知重点科目を学び、ものづくりの現場で適切な判断を下せる実践知を磨きます。
実践知とは
ものづくりの現場で適切な判断をくだすことができる能力を表します。〈実践〉の主体は、「企業(現場)」に、〈知〉の主体は「大学」にあると考えられます。
大学での学修〈知〉だけで、一人前の技術者がすぐに育つわけではありません。企業における0JT〈実践〉を通して、技術者は成長し育っていきます。 このため、技術者が一人前になるには、一般に時間がかかります。
実践知重点課程では、〈知〉と〈実践〉との掛け橋になって、プロ技術者(「実践知リーダ」)の早期育成を目指します。
実践知重点科目
- 製品の「開発・設計」から身近な「安全・安心」までを学ぶ科目群、技術者の「スキル・キャリアアップ」を図る科目群を設置し、職業実践力をより一層高めます。
- ものづくりの上流から下流までストーリー性を持たせた科目
電気・機械・情報を中心とした専門分野横断型の科目 - 技術者のスキル・キャリアアップを図る科目
3つのユニットの設置
製品の「開発・設計」から身近な「安全・安心」までを学ぶ2つのユニットと技術者の「スキル・キャリアアップ」を図るユニットの3つを設置し、より社会人のニーズに合った学び方を提供します。
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開発・設計
ユニット - ものづくりでの現場で、新たな製品を生み出すイノベーションの源泉は、技術の歴史を学ぶことにあります。「イノベーションヒストリー」から始まるこのユニットには「創造設計・開発学」や「シミュレーション実践学」などの実際の製品開発の段階で有用となる中核の科目群があります。最後に開発された各種技術の権利化のために「特許法」を学修します。
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安全・安心
ユニット - 製品の安全・安心のためには、まず、製品構成の基本単位となる材料に高い信頼性が求められます。「材料の信頼性工学」から始まるこのユニットでは、製品を構成する各要素の信頼性、さらには、最後に「応用失敗学」を配置して、社会全般で必要とされる各種信頼性について学修します。
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スキル・キャリア
アップユニット - 技術者に必要とされるプレゼンテーション力、技術提案書の作成力、あるいは、英語力などを磨くことを目的としたスキル向上のための科目を配置しています。また、資格に関する知識、経営・起業に関する知識など、他のユニットとは別の観点で必要となる、キャリアアップを目的とした科目群としています。
各ユニットの教育分野・内容
令和3年度 工学部第二部「実践知重点科目一覧」
ユニット | 開発・設計 | 安全・安心 | スキル・キャリアアップ |
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科目名 | イノベーションヒストリー※ デザイン工学 創造設計・開発学※ モデリング実践学※ シミュレーション実践学※ 品質管理 特許法 |
材料の信頼性工学 安全・安心のための要素技術※ 安全社会基盤学※ 情報の安全・安心工学 生活支援工学 応用失敗学※ |
技術者プレゼンテーション※ |
※履修証明プログラム対応科目です。
社会人課程の教育の柱となる実践知重点科目のガイドブックを作成しました。
全ページは、こちらの「ガイドブック」をご覧ください。
(上記は画質とファイルサイズを圧縮したウェブ用です。冊子状のものは資料請求フォームからご請求ください)
学科一覧
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電気電子工学科
東京電機大学の開設(1949年)とともに発展している歴史ある学科です。私たちの生活を支える電気について、基礎と専門を幅広く学べる“電気の総合学科”であり多様な分野の教育・研究を通じて、豊かな未来を創造する技術者・研究者を目指します。
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何が学べるか
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電力・電気機器分野
- 電力・エネルギー応用
- 電気機器・パワーエレクトロニクス
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電子回路・計測・情報分野
- 計測・制御システム
- 信号処理
- コンピュータ・情報処理
- 電子回路
- ロボット
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半導体・デバイス分野
- 半導体デバイス
- 電子材料
- 光・レーザー
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機械工学科
昼間部と同じ教授陣による指導の下、機械工学の分野を徹底的に探究していきます。低学年次には、実験・実習を豊富に交えながら、機械工学を中心とした工学分野の基礎知識を学びます。高学年次には、基礎知識を統合して研究開発分野に応用する素養を育み磨きつつ、先端技術を学び、卒業研究などによって問題解決能力を修得します。
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何が学べるか
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材料と加工分野
- 材料力学
- 機械加工
- 弾塑性学
- トライボロジー
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エネルギー分野
- 流体の力学
- 工学熱力学
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情報と機械システム
- メカトロニクス
- 振動工学
- 制御工学
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情報通信工学科
ネットワークやワイアレス通信、光ファイバをはじめとする通信系技術と、コンピュータやインターネットを中心とする情報系技術の両分野を網羅した「情報通信工学」を幅広く学びます。コンピュータ技術や通信システムのほか、画像処理技術などを総合的に習得できる充実したカリキュラム編成で学生の個性を伸ばし、ハードウェアを理解してプログラムも書ける視野の広い情報通信技術者を目指します。
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何が学べるか
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情報系技術分野
- コンピュータシステム
- ソフトウェア
- ハードウェアなど
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通信系技術分野
- 光ファイバ通信
- ワイヤレスシステム
- 通信システム
- ユビキタスネットワーク
- 次世代ネットワークなど
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