【寿楽浩太先生】実践知プログラム担当教員からのメッセージ その4(学内限定)
2020.5.4
【寿楽浩太先生】
専門は、科学技術社会学
文学部→学際系の大学院、原子力関連の特任教員を経て本学教員に。
【寿楽浩太先生からのメッセージ】
皆さんはじめまして。後期に開講される実践知重点科目「応用失敗学」担当の寿楽です。
目下、社会は「想定外」の事態への対応の最中にあります。
日本だけではなく、世界中がです。
後になってみれば、あのときああすればよかった、こうすればよかった、という反省や後悔が
どうしても先に立ちます。
ここまでの日本社会や政府の対応を振り返っても、そういう気持ちを持つ方も少なくないでしょう。
しかし、それが単なる後知恵による論難になるだけでは、得るものは少なく、また危機を乗りこえる
ことにもつながりません。
何が本当の「失敗」なのか、そしてどのようにそこから学び、乗りこえればよいのか。
それは実は思った以上に奥の深い問いです。
後期にはぜひ皆さんと直接お目にかかって、一緒にそのことを授業で考えていければと思いますが、
まずはその前に私も読書案内をしておきたいと思います。
【寿楽浩太先生からの読書案内】
(1)畑村洋太郎『失敗学のすすめ』講談社文庫、2005年(単行本2000年)
(2)松本三和夫『構造災:科学技術社会に潜む危機』岩波新書、2012年